
時計の定番ジャンルとして幅広い層から人気を得ているクロノグラフ。あまり時計業界に触れてこなかった人でも、クロノグラフというフレーズだけは聞いたことがあるかもしれません。
Gショックやロレックスはもちろんのこと、ほとんどの腕時計ブランドで採用されているクロノグラフの腕時計。ここではそんなクロノグラフについて、基礎的な知識を中心に紹介をしていきます。
クロノグラフ機構とは?
クロノグラフとはそもそも腕時計に搭載されている機構のことであり、シンプルに言えばストップウォッチ機能のことです。それを初めて知る人にとっては、ストップウォッチ機能が付いている腕時計に何故そこまで人気があるのか、不思議に感じることもあるでしょう。
クロノグラフは複雑なメカニズムや、インダイヤルなどで文字盤に複数の指針があるメカニカルなデザインが人気であり、いわばそのデザイン性によって時計ユーザーを魅了しているのです。
クロノグラフの様々な機能
クロノグラフには時刻を表すインデックスに加えて、専用のメーターを搭載したモデルが数多くあり、そのメーターの種類によって機能が異なります。ただ時間を計るだけではなく、平均速度を割り出したり、距離を測定する機能などがあります。
例えば時計の外周部分に目盛りが刻まれていて、クロノグラフ針によって平均速度を割り出すものをタキメーターといいます。その他にも距離を測るテレメーター、脈拍数を測るパルスメーター、航法に特化した時間測定をするデジマルメーターがあります。
クロノグラフの魅力
前述のとおりクロノグラフの最大の魅力はそのメカニズムと、男のロマンをくすぐるメカニカルなデザイン性です。また、ロレックスのデイトナというモデルや、オメガのスピードマスターというモデルはクロノグラフの代名詞ともいえますが、その歴史や逸話にも着目したいところです。
50年以上の濃密な歴史を持つデイトナと、アポロ計画に携行されムーンウォッチと呼ばれるようになったスピードマスター。語り草になるような壮大な物語性も、クロノグラフの魅力といえるでしょう。
クロノグラフの歴史
クロノグラフの歴史を振り返ると、実に200年ほどの時をさかのぼることになります。
1816年に製作された1/60秒まで計測する天文時計を起源として、その後フランスの国王であるルイ18世が、大好きだった競馬の時間を正確に計るため時計師に作らせたのが、最初の商用クロノグラフです。その後は懐中時計に採用されましたが、やがて時計の主流が腕時計になるに伴って、クロノグラフも腕時計がそのフィールドとなりました。
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