
時刻を表すために文字盤に配置された数字や記号をインデックスと呼びます。様々なデザインがあり、時計の顔ともいえる文字盤にあるため、その表情を決める大切なディテールデザインといえます。
数字や記号がなくシンプルなマークのみで表現されることや、時計によってはインデックス自体存在しないシンプルなモデルもあります。ここではインデックスの種類について着目し、その特徴を紹介します。
アラビア
1、2、3の算用数字で表記された、もっともシンプルなインデックスがアラビアです。日常的にもっとも目にする数字のため、時刻を直感的に把握しやすいデザインです。視認性がベーシックなデザインのため、フォーマルなモデルからミリタリーウォッチなどの実用的なモデルまで、もっとも幅広く使われているインデックスといえるでしょう。同じアラビアでもデザインは多彩で、その書体も含めてデザインを楽しめるのも特徴のひとつです。
ローマ
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのローマ数字で表記された、クラシカルな雰囲気のインデックスがローマです。ラグジュアリーな時計によく見られるデザインで、アラビアに比べてフォーマル感も強いため、ドレスウォッチなどにも最適なインデックスといえるでしょう。ティファニーやカルティエといったハイブランドの時計にもよく使われており、エレガントという響きがぴったり。上品で優雅な印象を与えてくれる代表的なインデックスです。
ドット
数字や記号を用いずに、丸を目盛にしたインデックスをドットと呼びます。サイズによって呼び名が変わり、小さい丸を目盛にしたものはポイントと呼ばれることもあります。主張があまり強くないデザインのため、時計の表情が柔らかい印象になるのが特徴。視認性にも優れており、とくに水中で使用されるマリンスポーツ用の時計やダイバーズウォッチに多く採用されています。
バー
ドットと同じく数字や記号を用いず、細長い棒状の目盛で表現したインデックスをバーと呼びます。主張が少なくすっきりとした印象で、時計の表情やデザインをもっともシンプルに見せることができるインデックスのひとつです。フォーマルな時計にも相応しいデザインであり、ドレスウォッチなどにもよく使われています。文字盤の中心を向いて並ぶシンプルなデザインは、シンメトリーの美しさを感じられる気品あるインデックスといえるでしょう。
その他のインデックス
インデックスが立体的に浮き上がり、文字盤に奥行きを感じられるようなデザインもあります。アート感があり、個性的な印象がグッと強まります。また、ダイヤなどの宝石をインデックスとしてセットしているものや、星のマークで表現したインデックスなど、特殊なタイプのインデックスも存在します。
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